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なぜ歪みを取ると調子が良くなるのか?(2)

まず一つ目は「循環」です。


人間の身体は60兆個ともいわれる細胞の集合体です。この60兆個の一つ一つの細胞はDNAを持っている有機物=生き物です。


生き物である以上、生命活動を行うためには栄養が必要です。また栄養を使えば排泄物=老廃物も生まれますね。


細胞たちも様々な種類があり、互いにコミュニケーションをします。細胞がコミュニケーションをするための手段、つまり細胞の「言葉」とはホルモンやサイトカインと呼ばれる化学物質や、ドーパミンやアドレナリンといった神経伝達物質です。


私たち人間のコミュニケーション方法の一つに言葉があります。言葉は音ですね。ご存知の通り、音は空気を伝わって届きます。


これと同じように細胞たちの「言葉」も身体の中の神経や、体液の中を物理的に移動してやり取りをしています。


例えば坐骨神経痛は、梨状筋という筋肉が坐骨神経を圧迫して起こしている場合があります。
これは圧迫によって「誤作動」を起こしているとも言い換えられ、これも一つの「歪み」といえるでしょう。


(単純に梨状筋が硬くなっているだけなら、ほぐせば良くなるでしょうし、単純に硬くなっているだけではないならそれ相応のアプローチを、また他に何らかの硬くなる原因があるのなら、その部位へのアプローチも必要になります◎)


圧迫だけでなく、身体の歪みによって老廃物が残るようになってしまえば、細胞は元気に働けなくなりますし、栄養=血液が届かなくても身体の機能が損なわれ、不調を起こすケースもあります。


ちなみに血液が届かない時、最後に起こるのは壊死ですね。。
帰ってくる側の、老廃物を運ぶ管=リンパ管は気圧の影響に作用されることもあるくらいに運搬能力が弱いものです。


歪みを取ると調子が良くなるのはこういった理由などが考えられます。
もちろんこれは一つの例にすぎませんので、ニュアンスが伝われば幸いです。


オステオパシーでは「なぜその症状があるのか?」「なぜ歪んでいるのか?」を重要視します。ピンと来た方はぜひ一度お越し下さい。