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オステオパシーとは?(前編)

オステオパシーは1874年にアメリカのミズーリ州の医師、A.Tスティル博士が発表した医学のことを言います。


彼は医師でありながら三人の子を髄膜炎で亡くし、当時の西洋医学は時には有害でもあるのではないか、と考えたことが始まりです。
(事実、その時代は水銀などを薬として処方していたこともあったようです)


彼はその後の研究の中で「身体の適切な構造が崩れることで、病気を引き起こす」という考えから、

「身体の構造が適切であるならば、健康を維持することができる」という結論にたどり着きます。


この結論を現代的に表現するなら、身体が適切な構造を保っていれば「自己防衛、自己修復機能が機能している状態を保てる」だろうということでしょう。


私たちは生まれながらに、この自己防衛・自己修復機能= 自然治癒力を備えています。
これは無意識下で働き身体を守り、有事の際には身体を治癒させていくものです。


ではなぜスティルはこの機能を最大限発揮するために、骨格や筋肉が適切に機能している必要がある、と考えたのでしょうか?


キーとなるワードは「循環」です。


(次回へ続きます。)

 

写真はオステオパシー創始者のATスティル博士。