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オステオパシーとは?(後編)

キーワードは「循環」というところまでお話ししました。


人の身体は60兆個ともいわれる生き物=細胞で成り立っています。
細胞も生き物ですから、血液や体液によって栄養を得て生きていて、代謝物を出します。


そしてホルモンなどの伝達物質を出したり運んだり、老廃物を処理して排泄したりと、様々な仕事を行います。


しかし体液が上手に循環して物資を運んでくれなければ働くことができません。最悪、細胞は死んでしまいます。(いわゆる壊死ですね)


この循環とは目に見えない身体の中で起こっていますが、物理的な現象ですので、物理的に身体にゆがみや緊張があると流れを滞らせてしまいます。
 

神経も「有線ケーブル」であり、物理的に情報伝達していますから、歪みや緊張で押しつぶされてしまってはちゃんとした情報の送受信が行えません。


これらのことは、免疫力や内臓機能の低下、神経機能や運動機能の低下、自然治癒力の低下などから、痛みや不調という症状を起こしたりします。


これがスティル博士の考える「解剖学的な身体の変化が病気を引き起こしている」

= 「骨格や筋肉の仕組みが適切であるならば、健康を維持できる」へと繋がります。


つまりオステオパシーとは、解剖学や生理学、病理学を応用して、身体の構造や生理機能をあるべき姿にし、本来の機能を発揮する状態にする、という考え方のことをいいます。

 

 

写真はウェストヴァージニアオステオパシー医科大学に書いてあったリンパ経路です。