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ギックリ腰(ギックリ仙腸関節)の臨床談。

しゃがんだ状態で抱っこをしようとして、腰を痛めてしまった方を施術しました。

 

 

いわゆるギックリ腰でしたが、痛みを出している場所は腰椎ではなくて仙腸関節付近でした。

(腰というよりもお尻に近い感じです。)

 

 

仙腸関節はその構造的に動きにいくつかのパターンがありますので、それを踏まえて検査をしていきます。

 

 

オステオパシーでは、歩行の時に寛骨と仙骨、仙骨と腰椎がそれぞれカップリングモーションをしていると考えます。

 

 

この歩行時の仙腸関節の動きとは大きく違うずれ方をしてしまった場合に、強い痛みを出すケースがあるようです。

 

 

今回の仙腸関節の状態もそのような形になっていました。

 

 

ずれてしまったポジションを適切な場所にしてやり、それに付随する筋肉と靭帯の調整をしてだいぶ動けるようになったので、動作を使ってモビライゼーションをします。

 

 

かなり楽に動けるようになったので、これで一度様子を見てもらうことにします。

 

 

痛みは、引っかかって痛みを出しているものはその引っかかりが取れれば痛みは引きますが、炎症している場合は炎症が落ち着く必要もあります。

 

 

ただその引っかかりが悪影響を及ぼして炎症を何度も起こす→「治癒のスイッチが上手く入らない」こともあり、逆に言えば、引っかかりが取れることによって炎症の引きも早くなることもあります。

 

 

ギックリ腰になってしまうのは “たまたま” の重なりの時もありますが、悪習慣や身体への負担の積み重ねが温床になっていることは多々あるでしょう。

 

 

日頃のケアや身体の使い方を知っておくのも大切なことですね。

 

 

 

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≪AAOの仙腸関節の歩行の動き。ちょこちょこと突っ込みどころはありますが、参考になります。YouTubeで見られます。≫