膝の下をコツっ叩くと膝がヒュンと伸びる遊び…ではなくて、脚気のテストがあります。笑
これは腱反射を利用したものですが、小中学生の頃これで遊んだことがある方もいるのかなぁと思います。
腱反射とは、腱への刺激に反応して筋肉が収縮する現象で、「勝手に」反応が起きるものです。
なぜ「勝手に」起こるかというと、神経の電気信号の伝達が脳まで行かずに脊髄で返ってくるためで、これを脊髄反射とも呼びます。
脊髄反射の一つにストレッチ反射というものがあります。
これは、急に大きな刺激が加わったときや、長時間の負荷がかかっている状態から急に元に戻ろうとすると、たるんでいたほうの筋肉が勢いよく引き伸ばされる現象です。
反射はもともと人間の防御反応として備わっている機能ですが、この機能がなんらかの原因で誤作動を起こしてしまうことがあります。
誤作動とは、事が終わった後も、筋肉の異常収縮が残ってしまっている状態です。
ちなみにこの異常収縮の状態をガンマゲインと呼びます。
ガンマゲインの原因は、完全にゆるんでいた筋肉に瞬間的に大量の収縮命令が送られたため、その収縮命令の一部が残ってしまっている、と考えられています。
「勝手に」筋肉が不必要な収縮をつづけてしまうことになりますので、いつまでたっても機能障害が改善しません。
この場合の痛み自体も、「勝手に」収縮している筋肉が引き伸ばされたときに生じるので、生理学に考えれば一般的なマッサージやストレッチは逆効果になるといえるでしょう。
オステオパシーではこの状態へのアプローチ方法が開発され、海外では理学療法の分野にも普及して使われています。
ガンマゲインのリリースは神経系を落ち着かせるため、非常にリラックスできて気持ちが良いですよ♪