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肩こりとインナーマッスル。

肩こりの痛みや違和感を出している筋肉は、一般的に僧帽筋の上部線維が多いと考えられます。


肩こりのそもそもの問題は、なんらかの理由でこの僧帽筋上部がリラックス出来ずにいることでしょう。


このなんらかの理由とは人それぞれケースそれぞれでありますが、その一つに肩甲舌骨筋という筋肉が悪さをしていることがあります。


肩甲舌骨筋は、肩甲骨と舌骨をつなぐインナーマッスルで、中間部は頸筋膜に付きます。


インナーマッスルには固有受容器という、身体の位置や動きを把握するセンサーが多く含まれていて、それはこの肩甲舌骨筋にも当てはまります。


どうやら肩甲舌骨筋と僧帽筋は仲の良い関係のようで、僧帽筋上部は正確には肩ではなく頭や首の筋肉です。


これらのことは、例えば姿勢を気をつけたり筋肉をほぐしても、肩甲舌骨筋のセンサーが誤作動を起こしていると、

「頭や首が不安定だ!守らねば!」と判断し、僧帽筋が不必要に働き、

結果、慢性的な緊張や循環不良を生む=元に戻る、ということも考えられます。(実際に臨床でそういうケースは多いと感じます)


肩こりへのアプローチとして、肩甲舌骨筋の固有受容器に手でアプローチすることは日本では珍しいと思います。


マッサージを受け続けてるけどすぐ痛くなる…など、思い当たるところのある方はぜひ一度お試しください。


頑固な肩こりや頭痛がリリースできるかもしれませんよ♪

 

 

肩甲舌骨筋。マイナーな筋ですが割と好きな筋肉です。笑