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オステオパスとは?(前編)

オステオパスとは、オステオパシーの哲学にのっとり治療を行う者のことを言います。
オステオパシーの哲学には四つの原則があり、以下の通りです。


・身体は一つのユニットである。一人の人間とは、身体・思考・精神(body・mind・spirit)の単位である。

・身体は自己調整、自己治癒、健康維持能力を持つ。

・機能と構造は相互に関係しあう。

・合理的な治療は上記三つの原則から成る。


オステオパシーには筋肉や関節の調整だけでなく、頭蓋骨や筋膜、硬膜の調整など独特の手技が多数あり、これを「オステオパシー」と呼ぶと思われやすいのですが、オステオパシーとは手技ではなく、この原則にのっとった考えたを言います。


この「考え方」とは、例えば同じ医師でも外科医と内科医では見る角度や思考パターンが変化するように、“オステオパシー医”もまた見る角度や思考パターンが存在し、これがオステオパシー的な考え方です。


オステオパシーは医学であり科学ですので、学術的な解剖学・生理学・病理学の知識が必要です。
そしてこの解剖学・生理学・病理学の使い方の一つをオステオパシーと呼ぶ、とも言えるでしょう。


さて、オステオパシーに限らずそもそも「哲学」とはいったいなんなのでしょうか?


(次回に続きます)

 

 

AAO(American Academy of Osteopathy)の理事も務めていた、ロッシングD.Oとパートナーのマーガレット先生。あと私(笑)。

頭蓋オステオパシーのセミナーにて。